ごあいさつ

心のかよう診療を目指して

昭和46年に荒川区で初めて東京女子医大第二病院(現在の東京女子医大東医療センター)にて腎不全医療(透析療法や腎臓移植など)を導入し、昭和59年には南千住病院を開設、以来今日までおよそ50年の間、荒川区で腎不全医療に専念してまいりました。

腎不全の患者様は様々な合併症に罹患するリスクが高く、免疫能力も低下しているために感染症に罹患した場合には重症化しやすいと考えられております。
そのため、日々の透析時回診にてわずかな体調の変化も見逃さずに、すばやく発見し、診断治療することが大切です。
また、必要があれば速やかに入院治療ができる体制作りが大変重要です。そこで腎臓内科、人工透析内科はもちろんのこと外科、整形外科、消化器内科、内視鏡科、循環器科、糖尿病科、泌尿器科、神経内科など多くの専門外来を用意し、血液検査も即座に結果を出せるように検査室を充実。病床ではいつでも入院できるように一般病床を設置し、長期の入院が必要な方には療養病床を備えております。そして筋力低下を伴いやすい透析患者様の運動機能低下防止のためにリハビリテーション科を設置するなどして、これまでたくさんの患者様の治療に邁進してまいりました。
最近では患者様の高齢化が進み、無料送迎バスによる通院介助も増えてきております。

ところで血液透析療法にとって、いかに良いバスキュラーアクセス(シャント)を作成することができるか、そしてアクセストラブルの際には速やかに対応でき、良好な維持管理ができるかということが大変重要な問題です。アクセスが不良の場合には透析効率の低下が起きてしまいます。そのため当院ではバスキュラーアクセスセンターを設置し、内シャント設置術や血栓除去術、そして経皮的血管拡張術などがすぐに実施できる体制を整え、他施設などからの依頼にも対応したくさんの手術を行っております。

治療を続けていく上で、食事や水分管理など、患者様ご自身の自己管理も大切です。
そのため年に2回、公共施設をお借りして、たくさんの皆様にお集まりいただき、医師、看護師、臨床工学技師、栄養士、理学療法士など様々な立場からのお話を聞いていただくための「愛和ミーティング」を開催しております。
また、最近では災害発生時の心構えや対応策についても重要な問題として取り上げ、皆様に理解を深めていただけるように努力しております。

これからも長い腎不全医療の経験を生かして、皆様に納得し喜んでいただける医療を追求し提供していきたいと思っております。
もちろん、腎不全医療だけではなく一般医療につきましても、地域の皆様のかかりつけ医として、外来、入院診療を提供し皆様のお役に立てるように努力してまいりました。これからも地域の皆様に愛される病院でありたいと願っております。

蒲谷 堯(かばや たかし)

  • 医療法人社団愛和会理事長
  • 南千住病院院長
  • 日本外科学会 専門医
  • 日本透析医学会 専門医